記事作成日:2018-04-20

ここ数年、テレビやニュースで頻繁に目にするようになった、「墓じまい」という言葉。
ずっと手を合わせてきたお墓は閉まってもいいの?バチは当たらない?
皆さまが気になる、墓じまいとは?について詳しくご説明していきます。
墓じまいとは
墓じまいとは、お墓を撤去処分または新しい墓地へ移設することをいいます。これらは主に【改葬(かいそう)】と呼ばれており、改葬をする際には、お墓がある自治体から【改葬許可証】を発行してもらなければなりません。
墓じまいは年々増え続けており、年間8万件以上も行われているのです。その理由は、
・お墓を継ぐ後継者がいない
・お墓が遠くて行けない
・体が悪く、お墓参りに行けない
・墓石の維持ができない
などの理由が挙げられます。核家族化や都心部への人口移入より田舎のお墓を維持できない方が増え続けているのです。
墓じまいでよくあるトラブルとして親類、菩提寺とのトラブルが挙げられます。
親類とのトラブルは主にお墓を処分するか否かで揉めるケースが多く、また親類に相談せずお墓を処分してしまった場合など、墓じまいをする前には必ず親類の意見を聞いて話し合っておく事が大切です。
また、菩提寺とのトラブルは主に檀家を離檀する際のトラブルがあり、高額な離檀料を請求された、もしくは支払わなければ墓じまいを許可しないというケースがあります。こういったケースはごく稀ですが、万一そういった事態に陥った時には、墓じまいにおける寺院との訴訟の実績がある弁護士に相談する場合があります。
墓じまい後の遺骨はどこへ?

墓石から取り出された遺骨は主に主に遺骨の安置先となる、永代供養墓や納骨堂、樹木葬、海洋散骨をします。単なるお墓の移転であれば移転先の墓地を取得し、墓石を再度建立します。
ここでは永代供養についてご紹介していきます。
永代供養墓とは?(屋外にあるお墓)
永代供養墓とは主に合祀納骨を主とした共同のお墓であり、遺骨は共同のカロート(納骨スペース)に納骨されます。永代供養墓は主に屋外にある場合が多く、合祀納骨は個別納骨に対して費用が低いことが特徴です。
納骨堂とは?(屋内にあるお墓)
納骨堂とは主に屋内にあり、骨壷ごとに個別に安置されます。納骨堂の主な種類にはロッカー形状のロッカー式と仏壇のように個別に分かれた納骨壇、共通の礼拝スペースに専用カードをかざすと遺骨が搬送されてくる搬送式納骨があり、天候に左右されずお参りすることが可能です。納骨堂には安置期限が設定されている場合が多く、何年後かには共同の納骨スペースに合祀される場合があります。
樹木葬とは?
樹木葬は主に樹木や花に囲まれ安置される納骨方法のことをいい、木々の下で自然に還る、永代供養が付いているという事から近年幅広い世代のニーズが高まってきています。樹木葬には期限付きタイプと永代納骨タイプがあり、期限付きタイプの樹木葬では安置期限を過ぎると、共同の納骨スペースに合祀されます。
海洋散骨とは?
海洋散骨とは、遺骨を漁船及び海上交通の要所を避けた海域で海に埋葬する納骨方法をいいます。海洋散骨をする場合は遺骨を一度パウダー状に粉骨し、水に溶ける袋に入れ船の上から遺骨を埋葬します。海洋散骨のメリットは委託散骨(船に同乗しないタイプ)であれば費用は5万円程度で収まり、お墓を持ちたくないという方に選ばれています。その反面デメリットしては全て海にまいてしまうと、遺骨を取り戻す事は不可能な為、将来後継者がお墓を建てる場合に遺骨が無いという事態に陥ったり、拝む対象が無くなるといったデメリットがあります。
墓じまいをしないとどうなる?

「墓じまいをせず、そのまま放置するとどうなるの?」
皆が気になるお墓の問題。核家族化や少子化によりお墓を守っていけない方が多く、これからも増え続けていくのではないかと考えられています。では、墓石を放置した場合どのような問題が起こるのでしょうか?
お墓が無縁化する
お墓を守る人がいなくなれば、お墓は当然、荒れ果てていきます。お墓参りの度にお墓を掃除したり雑草を抜いたり管理していたものが、誰も管理しなくなるのでお墓はどんどん傷んでいき、雑草などの根がお墓の基礎部分へし、いずれお墓が傾いたり倒壊したりする可能性があります。
墓地管理費が滞納していく
多くの墓地の場合、運営者が墓地を維持する為に墓地管理費を徴収されます。公営墓地の場合は年間1000円~3000円程度ですが、民間霊園や寺院墓地の場合は5000円~8000円程度掛かります。墓地管理費を滞納していけば、督促状や催告書が届き場合によっては訴訟をされる場合もあります。
墓石が強制撤去される
管理費を滞納したり、後継者が無く、所有者不明になったお墓は無縁墓扱いとなり、墓石に張り紙がされたりします。期限内に連絡が無い場合や管理費が納められない場合は墓石が強制的に撤去されたりします。処分に掛かった費用は所有者が不明の場合、請求先が無いので墓地管理者の負担になる場合が多く、多大な迷惑を掛けてしまいます。したがってお墓が無縁化する恐れがある場合は墓地管理者に相談するか、墓じまいの検討をすることをおススメします。
墓じまいをしたらバチが当たる?

ご先祖様が眠っていたお墓を、自分たちで閉まったらバチが当たる?
確かに今まで大切に受け継がれてきたお墓を片付けることは心苦しい事だと思います。ですが、墓じまいをされる方は【このままお墓を置いていたら無縁化するかも】【もっと近くにお墓があればお参りに行ける回数が増える】などお墓に入っている故人を考えるが故の理由を持っている人が大多数です。そういった故人への思いやりをもって行う墓じまいをしてご先祖様がバチを与えるでしょうか?
墓じまいをこれから検討される方は、もう一度、墓じまいをする必要があるかをよく考え、親戚や家族皆さんでしっかりと話しあい決めていく事が大切だと思います。
墓じまいとは?のまとめ
墓じまいは単にお墓を処分するのではなく、お墓の無縁化を防いだり、今あるお墓を引越したり、お墓参りの回数を増やしたりと供養の気持ちを大切にするからこそ行われているのです。墓じまいガイドではそんな皆様の墓じまいを全国無料見積りさせて頂ける他、手続きから撤去・移転までワンストップでサポートいたします。
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